協和発酵キリン 抗IL-17抗体ブロダルマブ 乾癬治療薬として承認申請
公開日時 2015/07/31 03:50
協和発酵キリンは7月30日、局面型皮疹を有する乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症を適応症として、抗インターロイキン(IL)-17受容体完全ヒト抗体のブロダルマブ(一般名、開発コード:KHK4827)を日本で承認申請したと発表した。申請は30日付。
IL-17は体内で造られるたんぱく質で、白血球などから分泌される。ただ、過剰に分泌されると本来、外からの異物を排除する免疫システムが自分自身を攻撃するといわれ、乾癬をはじめとする自己免疫疾患の発症に関与することが予想されている。IL-17の機能を阻害することで病態進行の抑制や治療薬になることが期待されている。
乾癬は慢性の皮膚疾患の一種。典型的な症状として浸潤・肥厚をともなう境界明瞭な紅斑が全身に現れ、銀白色の鱗屑を認める。かゆみ、関節炎症状、爪の変形を伴うことがある。