鳥居薬品は12月６日、皮膚疾患治療用外用剤・TO-208（開発コード、一般名：カンタリジン）について、伝染性軟属腫を対象疾患に承認申請したと発表した。伝染性軟属腫は、ポックスウイルス科の伝染性軟属腫ウイルスの感染によって小児に多く生じる疾患で、一般に「水いぼ」と呼ばれる。体幹や四肢に直径１～４mm程度の光沢のある丘疹が多数みられる。

鳥居薬品は2021年３月、米国 Verrica Pharmaceuticals社が開発を進めてきたVP-102（鳥居薬品開発番号TO-208）について、伝染性軟属腫及び尋常性疣贅を対象とした日本国内における独占的開発・商業化権に関するライセンス契約を締結した。鳥居薬品は伝染性軟属腫患者を対象として開発を進めてきた。

国内で実施した２歳以上の伝染性軟属腫患者を対象とした第３相臨床試験で、有効性の主要評価項目について、プラセボに対するTO-208の優越性が確認された。安全性及び忍容性に特に問題は認められなかったとしている。