来たる低薬価品市場 変革期のサバイバル戦略
公開日時 2009/07/31 00:00
ジェネリック(GE)使用促進策ばかりが注目されるが、GEが普及すると長期収載品は市場でどんなポジションになるのか。GEと共存するのか、米国のように駆逐されるのか。長期収載品はメーカーの収益源となっており、大きな経営課題であるはずだが、語られていない。本誌は、政府目標のGE数量シェア30%達成後の市場を、長期収載品を含め「低薬価品市場」と名付けた。GEの使用が政府の目標どおりに進むのかを実証的に検証した上で、低薬価品市場がどう形成され、メーカーはどんな行動をとりうるのかを探った。(小沼紀子、小林志帆、酒田浩、神尾裕)GE30%で価格競争に巻き込まれる長期収載品「ジェネリック(GE)の使用促進」増大する医療費を抑制し、少子高齢社会でも持続可能な公的医療保険とするための国策だ。政府は2012年度ま...