中外製薬とチェプラファームは１月14日、中外製薬が国内の製造販売承認を有する抗がん剤・タルセバ錠について、日本における事業をチェプラファームに譲渡することになったと発表した。両社は現在、譲渡に向けた必要な手続きを進めており、製造販売承認の承継は４月１日、販売移管は６月中を目途に行う予定で、以降はチェプラファームが単独で販売及び情報提供活動を行う。

中外製薬は2007年から国内でタルセバ錠の販売及び情報提供活動を行ってきた。今般、製品ライフサイクルの成熟に伴い、今後の国内マーケティングについて改めて中外製薬、タルセバの導出元のスイス・ロシュ、チェプラファームの３社で協議した結果、国内におけるタルセバに関する資産をチェプラファームに譲渡することが望ましいと判断し、譲渡契約の締結に至った。

チェプラファームは、ドイツに本社を置くCHEPLAPHARM Arzneimittel GmbHの日本法人として23年４月に設立し、同年11月より事業を開始した製薬企業。長年にわたり人々の健康を支え続けてきた医薬品ポートフォリオを各国の製薬企業から承継し供給することをビジネスの柱としている。