第一三共 エンハーツ、HER2遺伝子変異NSCLC二次治療の効能追加を一変申請
公開日時 2022/12/15 04:49
第一三共は12月13日、抗体薬物複合体(ADC)・エンハーツ点滴静注用(一般名:トラスツズマブ デルクステカン)について、HER2遺伝子変異を有する非小細胞肺がん(NSCLC)二次治療を対象とした効能追加を一変申請したと発表した。同剤はHER2遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発NSCLCで希少疾病用医薬品に指定されている。現在、日本でHER2遺伝子変異を有するNSCLC患者を対象に承認されている抗HER2療法はない。
今回の申請は9月開催の欧州臨床腫瘍学会(ESMO2022)で発表された同剤のグローバル第2相臨床試験(DESTINY-Lung02)、および同学会で発表され、医学雑誌「The New England Journal
of Medicine」に掲載されたグローバル第2相臨床試験(DESTINY-Lung01)の結果に基づく。
第一三共は、「HER2遺伝子変異を有する非小細胞肺がん二次治療における新たな選択肢を提供することで、国内のより多くの患者さんに貢献できるものと期待している」とコメントしている。