経口GLP-1受容体作動薬・リベルサス錠の薬価引き下げへ 11月1日から 中医協総会・費用対効果評価で
公開日時 2022/08/10 17:50
中医協総会は8月10日、経口GLP-1受容体作動薬・リベルサス錠(ノボ ノルディスクファーマ)の薬価を費用対効果評価の結果に基づき、2.5%程度引下げることを了承した。リベルサス錠(一般名:セマグルチド(遺伝子組換え))の調整後薬価は3mg1錠が139.60円(現行薬価:143.20 円)、7mg1錠が325.70円(334.20円)、14mg1錠が488.50 円(501.30円)。適用日は、11月1日。
同剤は、「H1(市場規模が100 億円以上)」に該当し、費用対効果評価の対象となっていた。GLP-1受容体作動薬を対照技術とした場合にはドミナントとなったが、「DPP-4阻害薬と SGLT2阻害薬のうち最も安価な組み合わせのもの」、「SGLT2阻害薬のうち最も安価なもの」を比較対照技術とした場合の価格調整係数は0.1となり、薬価引下げとなった。
◎抗悪性腫瘍薬・カボメティクスは費用対効果評価対象も薬価引き下げを受けず
費用対効果評価の対象となった抗悪性腫瘍薬・カボメティクス錠(武田薬品、カボザンチニブリンゴ酸塩錠)についても同日、中医協総会に費用対効果評価に基づく価格調整が報告された。がん化学療法後に増悪した切除不能な肝細胞がんの二次治療以降でレゴラフェニブに比べて費用削減となるなどして、価格調整係数が1.0となり、薬価引き下げを受けなかった。