地域医療を蝕むポリファーマシー問題
地域フォーミュラリが変える
公開日時 2019/04/30 00:00
医療資源の再配分、浸食を防ぐ効率化の対応を急げ!人口の高齢化と減少の狭間で医療現場の環境も着実に変化している。外来に溢れる高齢患者。その多くは複数の診療科を受診している。主治医は、目の前の患者に、他科での治療状況や処方薬などを確認する。その結果、一人当たりの外来時間も伸び、いつしか昼までの外来時間が30分、1時間と延長することも増えた。ある医師が語ってくれた。「高齢者の急増が医療の根幹を揺さぶっている。いままで通りの考え方を改める臨界点は意外に近い」――。ひとりの高齢患者に10剤を超える医薬品が処方され、その多くが箪笥に眠る実態は明らかに医療資源の無駄を浮かび上がらせている。医療環境が激変するなかで、医療資源の適正配分や効率化は避けて通れない課題だ。いま、こうした課題に立ち上がろうと奔走する...