ポリファーマシー、持参薬の対策状況を可視化
国が評価する対策を未実施の病院が60%
公開日時 2025/01/01 00:00
株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン吉田昌史、酒井幸、渡辺幸子国内の死因トップである悪性腫瘍(がん)。生活習慣病を抱えていることが多い高齢者のがんにおいて、複数の薬を服用して引き起こす有害事象「多剤併用問題(ポリファーマシー)」の対策は必要不可欠と言える。高齢社会の進展とともにポリファーマシー対策はその必要性が叫ばれているものの、グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)の調査によると、国が有効と評価するポリファーマシー対策を実施していない病院は60%に達する可能性が分かった。本稿では、がん薬物療法とセットで検討すべきポリファーマシー対策の現状をデータで可視化する。また、ポリファーマシーと大きく関係する患者が入院時に持ち込む「持参薬」の現状についてもデータで確認する。...