EMA マラリアワクチン、PSCK9阻害薬など7品目に承認勧告
公開日時 2015/07/29 03:50
欧州医薬品庁(EMA)は7月20~23日、ヒト医薬品委員会(CHMP)を開催し、PCSK9阻害剤PraluentやマラリアワクチンMosquirixなど新医薬品7品目について承認勧告を行った。承認勧告の対象は、以下の5品目。製品名(一般名)、申請企業、適応症、摘要の順。
*Cresemba100mgカプセルおよび点滴液用200mg濃縮粉末(isavuconazole)、Basilea Medical Ltd。侵襲的アスペルギルス症およびムコール菌症。同剤は、2014年7月4日希少疾病薬の指定を受けた。
*Fexericフィルムコート錠 (クエン酸酸化鉄配位錯体)、Keryx Biopharma UK Ltd。慢性腎疾患成人患者における高リン血症。
*Intuniv(guanfacine)1mg 、2mg、3mgおよび4mg持続性錠剤、Shire Pharmaceuticals Ireland Ltd。小児および6歳から17歳の青少年における注意欠陥多動性障害(ADHD)。選択的α2A-アドレナリン受容体作動薬。
*Mosquirix 注射用25μg粉末および懸濁液(熱帯マラリア原虫によるマラリアおよびB型肝炎ワクチン)、グラクソ・スミスクライン(=GSK、GlaxoSmithKline Biologicals S.A。6週間から17か月までの乳幼児における熱帯マラリア原虫によるマラリアおよびB型肝炎に対する能動免疫法。EU以外の諸国で使用されるが、EMAが評価した初のマラリアワクチン。
*Obizur 注射用粉末(バイアルあたり500単位)および溶解液(susoctocog alfa)、Baxalta Innovations GmbH。第VIII因子抗体によって引き起こされる後天性血友病成人患者における出血エピソード。
*Praluent 75mg/mlおよび150mg/ml注射用液(プレフィルドシリンジおよびプレフィルドペン)(アリロクマブ)、サノフィ(sanofi-aventis groupe)。ヘテロ接合性家族性高コレステロール血症もしくは混合型脂質異常症(食事療法との併用)。PCSK9(前駆タンパク転換酵素サブチシリン/ケキシン9型)阻害剤。
*Zerbaxa点滴用液粉末(seftolozane/tazobactam)、Merck Sharp & Dohme。成人における複雑性腹腔内感染症、急性腎盂腎炎および複雑性尿路感染症。1づ同剤は、セファロスポリン系抗菌剤seftolozane1gとβラクタマーゼ阻害剤tazobactam0.5gの配合剤。