あまり知られていない大腸がんとその検診内容 NPOの1万人超の調査で
公開日時 2012/07/06 04:01
増える大腸がんの早期発見・早期治療を呼び掛けるNPO法人ブレイブサークル運営委員会は7月5日、全国1万3896人を対象にした大腸がんに関する全国意識調査結果概要を発表した。患者数はこの30年で約6倍、女性ではがん死亡率の中で最も高い大腸がんだが、検診受診率は約24%と低い。この中で一般の人たちの意識を探るために調査を行った結果、「大腸がんは進行するまで自覚症状がない」ことを知っている人は約4割にとどまり、一次検診内容(便潜血)も約3割が知らないことがわかった。
検診の受診状況は、毎年受診が35%に対し、「全く受けたことがない」も35%。受けない理由として「どんな検査なのか知らない」が17%、次いで「たまたま受けなかった」15%、「自覚症状がない」14%、「必要性を感じない」10%と、正しい知識が得られていないために行動につながっていないことが浮かび上がった。
同委は、早期発見・早期治療すれば90%以上が治癒するとして、正しい知識と行動の必要性を指摘している。