ミクス編集部がまとめた新薬開発パイプラインリスト2025年１月版では、がん、炎症性腸疾患、種々の希少疾患などに申請中のプロジェクトが87件確認できた。肺がんに対する二重特異性抗体と新規の経口分子標的薬の併用療法やCOPD（慢性閉塞性肺疾患）に対する初めての生物学的製剤の登場が申請中にステージアップした。国の指定難病の肥大型心筋症など今まで病態生理を標的とした治療薬がなかった疾患に対する初の新薬が申請段階にあることも確認できた。いずれも診療ガイドラインを塗り替える可能性を秘めたプロジェクトだ。EGFR-TKIが進歩も耐性化対策が急務16年に始まった全国がん登録によると、肺がんの新規罹患数は年間12万人強で推移しており、20年のデータでは大腸がんに次いで２番目となっている。また、厚生労働省の人口...