武田薬品 進行・再発の大腸がん治療薬・フリュザクラカプセルを発売
公開日時 2024/11/26 04:48
武田薬品は11月22日、VEGFR1/2/3に対して選択性を有する経口チロシンキナーゼ阻害薬・フリュザクラカプセル1mg、同カプセル5mg(一般名:フルキンチニブ)について、「がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」を効能・効果に発売した。同社は、「日本においてここ10年以上の間で初の、バイオマーカーの状態にかかわらない転移性大腸がんに対する新しい経口の分子標的治療薬」だとしている。
フリュザクラは腫瘍における血管新生を阻害することにより腫瘍増殖抑制作用を示す。同社は、フリュザクラについて、標的外のキナーゼ活性を最小限に抑えることにより、3つすべてのVEGF受容体(1/2/3)に高い選択性を有するようデザインされていると説明。そして、「持続的な標的阻害を成し遂げる薬物曝露を可能とし、併用療法の一部として使用する柔軟な可能性を有している」としている。
薬価は、1mg1カプセル5139.40円、5mg1カプセル2万3866.90円(1日薬価:1万7900.20円)。中医協資料によると、7年後のピーク時の売上予測は25億円。武田薬品は23年1月に中国HUTCHMED社から中国を除く全世界を対象とした開発・商業化権を獲得した。