新薬価制度案に日医が宣戦布告
公開日時 2009/08/31 00:00
論議の行方に悲観論も日本製薬団体連合会が提案している新薬価制度は、中医協・薬価専門部会で秋以降、制度設計に必要な各論を含めた議論が本格化する。しかし、診療側の日本医師会委員は新制度導入に難色を示しており、8月5日の部会では「(新制度案の柱である)薬価維持特例の導入で新たな医療財源(を使う場面)が発生する」とし、財源は医療崩壊への手当てに使うのが先決と表明。財源を巡り業界に対し宣戦布告した。背景には社会保障関連予算の2200億円削減方針の撤廃がある。それを受け日医は診療報酬改定で引き上げを狙っており、本気度は高い。財源問題が絡むと新制度案が骨抜きになるとの悲観論も出てきている。5日の部会は、新制度案の導入の必要性について業界側からさらなる説明が必要だとの委員の求めを受け、6月に続く2度目の業界...