MOLCURE 帝人ファーマとAIを活用した中枢疾患標的の革新的抗体医薬品を創製 共同研究契約を締結
公開日時 2025/01/10 04:50
AI創薬プラットフォーム技術を有するMOLCUREは1月9日、帝人ファーマと中枢疾患標的に対する革新的な抗体医薬品の創製を目的とした共同研究契約を締結したと発表した。MOLCUREが独自開発した抗体専用の大規模言語モデルを中核とするAI創薬プラットフォームシステムを活用し、帝人ファーマが見出した複数のリード抗体の最適化課題に取り組む。今回の契約締結により、MOLCUREは研究資金およびR&Dの進捗に応じたマイルストンを帝人ファーマより受領する。
2013年創業のMOLCUREは、AIを活用した抗体およびペプチドの創薬を得意とする。同社のAI創薬プラットフォームは、独自に開発した先進的な大規模言語モデル、物理ベースのシミュレーション、自社バイオラボで得られる高品質な実験データに基づいて構築され、従来の技術では困難とされたターゲットに対し、効果的かつ安全なバイオ医薬品の発見が可能となるという。
◎MOLCURE・玉木代表取締役「帝人ファーマの創薬プログラムを大きく前進させたい」
今回の契約締結にあたりMOLCUREの玉木聡志代表取締役は、「帝人ファーマが、少量のデータから優れた結果を引き出す能力を持つ我々のAI技術を評価し、パートナーとして選定いただいた事をうれしく思う。AIを活用したプラットフォーム技術により、帝人ファーマの創薬プログラムを大きく前進させることに貢献したい。私たちのパートナーシップで世界中の患者さんの予後および生活を改善する新しい治療薬に期待している」とコメントした。