第一三共 ノバルティス社のBRAF阻害剤タフィンラーめぐる特許訴訟 米地裁が米子会社の主張認める
公開日時 2022/10/03 04:50
第一三共は9月30日、スイス・ノバルティス社のBRAF阻害剤タフィンラーが米子会社Plexxikon社の保有する特許を侵害しているとして争った特許係争で、米国連邦地裁が米子会社の主張を認める決定をしたと発表した。地裁判決では、1億7780万ドルの損害賠償と特許存続期間中のタフィンラーの米国売上に対し9%のロイヤルティを支払うべきと判断した。
今回の特許係争をめぐっては、第一三共の米子会社だったPlexxikon社(2022年3月に閉鎖)が、ノバルティス社のBRAF阻害剤タフィンラーについて米国特許「9469640」および「9844539」を侵害しているとして、 2017年8月に米国カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提起していた。判決は損害賠償と特許存続期間中のロイヤルティの支払を判断したもの。なお、第一三共は、ノバルティス社の故意侵害は認められなかったとしている。