第一三共 イナビル吸入粉末剤20mg、同吸入懸濁用160mgセットを限定出荷に インフル拡大で需要増
公開日時 2025/01/15 04:48
第一三共は1月14日、抗インフルエンザウイルス薬のイナビル吸入粉末剤20mg・吸入懸濁用160mgセットについて限定出荷すると医療関係者に情報提供を開始した。インフルエンザの流行が全国的に拡大し、また他社品の供給制限の影響などで想定を上回る需要となったためとしている。
対象品目は、イナビル吸入粉末剤20mg(包装:2容器 2キット)と、イナビル吸入懸濁用160mgセット(同:5バイアル)。同社は、「昨年度の供給実績量を上回る量の供給を予定しているが、今後の過剰な発注による在庫の偏在を防ぐ目的で限定出荷を行う」と強調。通常出荷再開までの期間については、「発注に際して取引卸にご相談いただきますようお願い申し上げます」と呼び掛けている。
抗インフルエンザウイルス薬の供給は、沢井製薬がタミフル後発品のオセルタミビルカプセル75mg「サワイ」/オセルタミビルDS3%「サワイ」を一時出荷停止にしたのに続き、同剤の先発品を供給する中外製薬も、タミフルカプセル75(10カプセルPTP)、同ドライシロップ3%(30g瓶)を限定出荷に。同剤の後発品を供給する東和薬品もオセルタミビル錠75mg「トーワ」を1月10日から限定出荷とした。また、塩野義製薬はゾフルーザ錠10mg、20mgを限定出荷としている。
厚労省も1月9日付の事務連絡で、過剰な発注を控え、必要量に見合う量のみ購入するよう医療関係者に呼び掛けている。