第一三共 米サンディエゴに創薬研究担う「スマートリサーチラボ」 ロボット技術で再現性・生産性向上
公開日時 2025/01/23 04:50
第一三共は1月21日、米・サンディエゴに創薬研究を担う最先端スマートリサーチラボを設立したと発表した。ロボット技術の導入により創薬研究を高度に効率化するほか、自社開発ソフトウェアによりデータを利活用しやすい形で開発候補物質をより早く創出できる体制を整える。
同社によると、米・サンディエゴのスマートリサーチラボでは、高機能なソフトウェアを活用し、自動化された実験装置を統合的に制御して創薬研究を実施できる環境を整えた。また、24時間365日稼働可能なロボットによる実験と、それらを統合しデータを自動収集する先進的なソフトウェアを活用することで、研究プロセスにおける再現性と生産性を前例のない水準まで向上させることができるという。
ロボティクスを導入した最先端スマートリサーチラボを設立する意義について同社の竹下健一研究開発ユニット長は、「これにより研究員が知的業務に集中できる。この取り組みを通じて研究開発パイプラインの拡充および、世界中の患者さんに革新的な治療薬をより早く届けることを目指したい」と強調した。