小野薬品 オプジーボ、古典的ホジキンリンパ腫の小児適応の追加を申請
公開日時 2021/01/29 04:50
小野薬品は1月28日、がん免疫療法薬のヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体オプジーボ点滴静注(一般名:ニボルマブ)について、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫の小児の用法・用量を追加する一変申請を行ったと発表した。今回の申請は、国立がん研究センター中央病院で実施された小児期およびAYA(思春期・若年成人)世代のがん患者のうち、標準的な治療(2種類以上の化学療法後)に抵抗性の難治悪性固形腫瘍とホジキンリンパ腫を対象とした医師主導治験(NCCH1606、試験略称:PENGUIN)の結果に基づくもの。
ホジキンリンパ腫はリンパ細網系から生じた細胞の限局性又は播種性の悪性腫瘍で、 国内の年間発症患者数は約1720人、小児患者は約70人と推定されている。小児ホジキンリンパ腫では、初回治療として化学療法などが行われ、再発または治療抵抗性が認められた場合には更に化学療法やブレンツキジマブ ベドチンなどによる治療が行われる。
しかし、小児の再発・難治性ホジキンリンパ腫の予後は悪いことから、新たな治療選択肢が望まれている。同社は、「今回の承認申請により、オプジーボが新たな治療選択肢の一つになるものと期待している」としている。