【World Topics】コロナウィルス・アップデート 米国から
公開日時 2020/02/05 04:50
コロナウィルスを巡っての米国での話題を2つご紹介しよう。
第1の話題は米国ジョンズホプキンス大学の研究所Center for Systems Science and Engineeringが制作し、一般公開しているコロナウィルスの感染拡大をリアルタイムにアップデートするダッシュボードである。https://systems.jhu.edu
ダッシュボードの世界地図上には、いわゆるコロナウィルス(2019-nCoV)の感染者数と死亡者数が常時アップデートされ、掲載データは誰でも無料でダウンロードできる。一般公開の意図は「感染拡大の状況を世界中の一般の人が正しく理解することこそが重要」と考えるからで、目下は明確な研究上の意図はない。が、蓄積されたデータが将来の研究に役立つ可能性があるかもしれないと考えている、という。
第2の話題は、シンガポール基盤のVeredus Laboratories(積水化学の100%子会社)が2020年1月24日にプレスリリースしたコロナウィルス検出キットである。近日中に発売予定で、3種のコロナウィルス(MERS-CoV、SARS-CoV、2019-nCoV)が検出できる。コロナウィルス検出キットとしては世界初の商品である。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
http://vereduslabs.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/01/VereCoV-Press-Release-Final.pdf ( Veredus Laboratories社プレスリリースより)