米国バイオサイエンス産業部門の2023年の総生産額は3兆2000億ドルを上回ったことがわかった。バイオイノベーション協会（BIO）および各州バイオサイエンス協会協議会（CSBA）が、まとめた調査報告書「米国バイオサイエンス経済：各州および地域における経済成長と機会の推進（The U.S.　Bioscience Economy: Driving Economic Growth and Opportunity in States and Regions）」で明らかになった。同協会らが12月2日、発表した。

米国バイオサイエンス業界の経済活動では、各州におよぶ約15万か所の事業所で230万人を雇用している。間接雇用は800万人に達する。業界の雇用は、19年以降、毎年15％増加しており、長期の業界の成長傾向に寄与している。この期間での雇用成長率は、他の民間事業部門を上回っている。バイオサイエンス業界では、19～23年に、米国49州およびコロンビア特別区（ワシントンDC）およびプエルトリコでは、雇用の伸びは純成長を示した。

BIOのJohn F Crowley会長兼CEOは、「この報告書は、米国のバイオサイエンス部門が、如何に地域社会を裕福にし、雇用を創造し、我々の偉大な国を通して、経済を成長させているかを示している」と話した。

報告書では、全米50州、コロンビア特別区およびプエルトリコにおけるバイオサイエンス企業の個々のデータに基づいて集計、分析した。なお、CSBSは、BIO傘下の各州におけるバイオ企業から構成される連合体の非営利団体。