田辺三菱製薬 パーキンソン病治療薬候補「ND0612」米国で25年中頃再申請へ
公開日時 2024/11/05 04:49
田辺三菱製薬は11月1日、完全子会社のイスラエル・ニューロダーム社の開発したパーキンソン病治療薬候補「ND0612」について米国での開発計画を変更し、2025年中頃の再申請を目指すと発表した。
ND0612をめぐっては、米国食品医薬品局(FDA)から現時点では承認に至らないとする審査完了報告通知(complete response letter)を受領していた。ただ、FDAとの協議の結果、指摘事項の一つだったカルビドパの安全性に関する追加情報を提供するほか、製品の品質、デバイスおよび製造所の査察に関する追加情報について協議し、再申請に向けた対応が確認できたという。このため、開発計画を変更し、再申請するとしている。なお、ND0612の有効性に関する懸念は示されていないとしている。
ND0612は、レボドパとカルビドパを液剤化し、注入ポンプを用いて患者さんに24時間持続皮下投与する治療薬。