アルフレッサ ワクチン供給最適化プラットフォーム「ワクチンぷらっと」を構築 医療機関と接種希望者の利便性向上に貢献
公開日時 2024/09/04 04:49
アルフレッサホールディングス子会社のアルフレッサは9月2日、ワクチン供給最適化プラットドーム「ワクチンぷらっと」を構築したと発表した。9月9日からのリリースを予定している。医療機関ごとに接種予約を管理することができ、接種希望者や医療機関の利便性向上に貢献。エリア別の需要管理も行うことでワクチンの偏在や余剰廃棄の防止にもつなげる狙いだ。
◎HPV・新型コロナ・インフルに順次対応 来年8月末まで医療機関に無償提供
リリース当初はヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンに対応し、新型コロナウイルスワクチンやインフルエンザワクチンにも順次拡大。さらに今後も拡大していく方針としている。プラットフォームの利用料金は、リリースから2025年8月末までの期間中は医療機関に無償提供される。
新型コロナウイルスワクチン接種では、ワクチン接種の効率化を目的に国が導入した「ワクチン接種円滑化システム」(V-SYS)が活用されていたが、新型コロナの5類感染症移行に伴い23年度末で機能が終了。一方で24年度以降も65歳以上、および60~64歳で重症化リスクの高い人を対象に定期接種が予定されている。引き続きワクチンの在庫管理や予約管理が求められる中、アルフレッサでは医療機関の負担軽減や接種希望者の利便性向上により、接種機会の提供につなげようとワクチン供給最適化プラットフォームを開発した。
プラットフォームでは医療機関はワクチンの在庫や使用期限、接種予約の一括管理が可能。接種希望者は24時間いつでもオンラインで予約ができる。また、エリア別需要管理システムにより、医療機関別、日にち別の接種希望者数からエリアごとの必要量を把握できる。これによりワクチン流通を適正化し、ワクチンの偏在や余剰廃棄を防ぐ。接種予約データをリアルタイムに把握した需要予測もでき、製薬企業の供給計画の最適化にもつなげるという。