医薬品卸 災害時も医薬品の流通を止めない
自然災害と卸機能
公開日時 2025/01/01 00:00
「社会的使命を果たす」機能と対応力をより強化医薬品卸各社は巨大地震などの自然災害が発生した際、被災地に迅速に医薬品などの必要物資を供給するため、平時から多面的な対策を練り有事に備えている。1年前の2024年元日に発生した能登半島地震では国や自治体などと連携して医薬品の緊急配送を実施。事前の備えもあって、1月4日までにほぼ流通体制も整えた。安定供給のためのバックアップ体制も機能した。ただ、半島という地形的制約から配送手段の再考が求められるなど新たな課題も確認された。医薬品卸各社は様々な災害対応を教訓にBCP(事業継続計画)の改善を重ね、有事でも必要物資を届ける社会的使命を果たすため、機能強化と訓練を続けている。(神尾裕)日本では大地震や地球温暖化による豪雨被害が相次いでいる。この30年間に震度...