リジェネロン・ジャパン 「耳鼻科領域営業部」新設へ MR73人追加採用 皮膚科、呼吸器科3営業部体制
公開日時 2024/08/27 04:52
リジェネロン・ジャパンの石井洋平カントリーマネジャー免疫領域は8月26日、本誌取材に応じ、同社主力品のデュピクセントを扱う免疫領域営業部門に「耳鼻科領域営業部」を25年2月に新設する方針を明らかにした。同営業部は、営業部長1人、営業所長8人、MR73人体制を予定しており、MRは9月から採用活動を本格化させる。また、10月に新設する「呼吸器科/耳鼻科領域営業部」は人員を維持したまま25年2月1日付で「呼吸器科領域営業部」に変更する。これによりデュピクセントを扱う免疫領域営業部門は、23年10月に立ち上げた皮膚科領域、今回再編する呼吸器科領域、新設する耳鼻科領域の3営業部体制となる。
◎石井カントリーマネジャー デュピクセントの「伸びしろ」に継続的な追加投資
「まだまだ製品(デュピクセント)のポテンシャル最大化を考えると伸びしろがある。グローバル本社も継続して(日本市場に)追加投資してくれている」-。石井カントリーマネジャーは本誌にこう強調した。
リジェネロンの免疫領域営業部門は2023年10月に「皮膚科領域営業部」を立ち上げて日本での事業をスタートさせた。今年4月には、「呼吸器科/耳鼻科領域営業部」の設置を公表。営業部長1人、営業所長10人、そして9月1日入社のMR84人を加えた体制で営業活動を行う方針が示されていた。そして、今回新たに「耳鼻科領域営業部」を25年2月に立ち上げる。これに伴い、呼吸器科/耳鼻科領域営業部は現在の人員を維持した上で、「呼吸器科領域営業部」に25年2月1日付で再編される。特に呼吸器科領域は、既適応症の「12歳以上の重症または難治の気管支喘息」に加え、24年4月26日にCOPDの適応追加申請を行っており、25年に見込まれる承認取得を経て、更なるパフォーマンス拡大を期待しているところ。
◎耳鼻科領域営業部 9月からMRの新規採用を本格化 1月入社、2月1日付業務開始
一方、新設の「耳鼻科領域営業部」は、9月からMRの新規採用を本格化する方針で、1月入社、2月1日付の業務開始を目指し、準備を進める。デュピクセントは耳鼻科領域で「鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎」の適応を取得している。
◎「3領域(皮膚科、呼吸器科、耳鼻科)とも、まだまだ製品をお届けできる患者さんがいる」
石井カントリーマネジャーは、「デュピクセントはサノフィとのコ・プロモーションを行っているが、3領域(皮膚科、呼吸器科、耳鼻科)とも、我々はまだまだ製品をお届けできる患者さんがいると強く思っている」と強調。「なので3領域に継続的な投資を行い、日本の患者さんに貢献したいと思っている。同時に3領域とも診療科や医師が違っており、領域の専門性を持ちながら、適正な(MRの)人数を持って活動するということを考えたときに、3領域に分けて活動することが望ましいというふうに判断した」と語った。
◎「会社組織がフラットなので風通しよく、意見集約が早い」
石井カントリーマネジャーはリジェネロンの文化に触れながら、「サイエンスに関心を持って日本の患者さんに新薬を継続して届けたいと思っている熱のある方に応募頂きたい」と強調。社風については、「会社組織がフラットなので風通しよく、意見集約が早いと感じている。また、営業部の中ではお互いを役職名で呼ぶのではなく、下の名前で呼ぶような文化がある。これは意図的にやっているもので、現場で起きていることをタイムリーにフィードバックして、それをもとに方向性を変えるっていうことを早くやるように心がけているためだ」と明かしてくれた。