リジェネロン・ジャパン サノフィから抗悪性腫瘍剤「リブタヨ」の製販承認を承継 情報提供活動を開始
公開日時 2024/06/04 04:52
リジェネロン・ジャパンは6月3日、サノフィから抗悪性腫瘍剤「リブタヨ」の日本での製造販売承認を承継したと発表した。同日から情報提供活動を開始した。同剤は、リジェネロン独自のVelocImmune技術を用いて開発したヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体。両社は2015年にグローバル提携契約を締結しており、米国外の販売はサノフィが行ってきた。その後、2022年7月にリジェネロン社は同剤の提携契約にかかるサノフィ持ち分の権利を買い取っていた。
リブタヨ(セミプリマブ 遺伝子組換え)はもともとリジェネロン社のオリジンで、T細胞の表面にある免疫チェックポイント受容体PD-1を標的とする完全ヒトモノクローナル抗体。PD-1と結合することで、がん細胞がPD-1経路を介してT細胞の活性化を抑制する機構を阻害する。日本では「がん化学療法後に増悪した進行又は再発の子宮頸がん」に対する単剤療法として2023年3月15日に薬価収載され、3月30日に発売された。
リジェネロン・ジャパンは同日からリブタヨの情報提供活動を開始した。同社は、「サイエンスから医薬を創り出し、重篤な疾患に苦しむ患者さんの人生を変えるというミッションを実現すべく、今後も日本における事業の拡充に努める」と強調した。