第110回薬剤師国家試験 合格率68.85% 前回から0.42ポイント増
公開日時 2025/03/26 04:51
厚生労働省は3月25日、第110回薬剤師国家試験(2025年2月実施)の合格者を発表した。合格率は68.85%で、前年から0.42ポイント上昇した。男女別の合格率は、男性が64.53%、女性が71.44%だった。6年制の新卒者と既卒者では、新卒者が84.96%(前年比0.6ポイント増)、既卒者は43.94%(同1.52ポイント増)で、いずれも合格率が上がった。
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◎大学別合格率 90%以上は6大学 50%未満は私立10大学
近年の合格率をみると、第101回(16年)の76.85%をピークに減少傾向にあり、第105回(20年)から6年連続の60%台となった。
試験結果によると、出願者1万4825人▽受験者1万3310人▽合格者9164人―だった。男女別でみると、受験者は男性4988人(37.48%)、女性8322人(62.52%)。合格者は男性3219人(35.13%)、女性5945人(64.87%)だった。
設置主体別の合格率をみると、国立83.75%▽公立82.88%▽私立67.52%―。6年生新卒者では国立90.63%▽公立88.24%▽私立84.38%―となった。
大学別の合格率が90%以上だったのは、国立では千葉大学(合格率96.49%、出願者59人、受験者57人、合格者55人)▽金沢大学(同93.33%、45人、45人、42人)▽東北大学(同92.59%、28人、27人、25人)▽長崎大学(同91.67%、50人、48人、44人)―の4大学。公立では山陽小野田市立山口東京理科大学(同92.25%、130人、129人、119人)、私立では北里大学(同90.41%、301人、292人、264人)で、全部で6大学のみだった。合格率50%未満だったのはいずれも私立の10大学だった。