リジェネロン・ジャパン 本社を虎ノ門ヒルズステーションタワーに25年1月6日移転 「更なる成長の証」
公開日時 2024/12/02 04:52
リジェネロン・ジャパンは、25年1月6日に本社を虎ノ門ヒルズステーションタワー(東京都港区)に移転する。2022年の日本法人設立以降、人的資源の拡大を含めて投資を継続しており、今回の本社移転は、長期成長戦略の重要な一部とされる。同社は、「リジェネロンの日本への継続的なコミットメントを示すもので、日本での更なる成長に力を入れていることの証」と強調した。
同社は、23年10月1日に「デュピクセント」のサノフィとのコ・プロモーションを通じて、皮膚科領域営業部を立ち上げ、日本での事業を開始した。その後、24年4月には、「呼吸器科/耳鼻科領域営業部」を設置。さらに25年2月に「耳鼻科領域営業部」の新設を公表するなど、皮膚科領域、呼吸器科領域、耳鼻科領域の3営業部体制を構築する。この間、MRを含む営業部門の人財拡充にも努めてきた。一方で、24年6月3日に抗悪性腫瘍剤「リブタヨ」の日本における製造販売承認をサノフィから承継し、情報提供活動を開始したところだ。
米バイオ医薬品企業のリジェネロン社は、1988年に医師で研究者でもあるレン・シュライファー氏とジョージ・ヤンコポーロス氏という2人の創業者が設立したバイオファーマ。同社は、眼疾患、アレルギー・炎症性疾患、がん、循環器・代謝性疾患、神経系疾患、血液疾患、感染症および希少疾患のアンメットニーズに応える開発パイプラインを多数有している。従業員数は日本を含めて米国、カナダ、英国、EUなどに1万3000人以上を要す。22年の研究開発投資は35.9億ドル。
◎「日本への継続的なコミットメントを示すもの」
24年1月に本誌取材に応じた米・リジェネロン社コマーシャル部門総責任者のマリオン・マッコート氏は、「我々の日本でのビジネスは若いかもしれないが、我々のサイエンスやイノベーションを日本市場で追及していくことに強い関心を持っている。日本は極めて重要なマーケットの位置づけ。その意味で我々がダイレクトに医薬品を届けるというプレゼンスを今後上げていきたいと思う」と語り、日本市場に強い期待感を表明していた。今回の本社移転について同社は、「リジェネロンの日本への継続的なコミットメントを示すもの」と強調した。なお、現在使用されている電話番号は、移転後も変更なし。