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薬剤関連の情報収集効率化 医師の約半数が「ネット講演会のオンデマンド配信」求める MCI DIGITAL

公開日時 2023/09/22 04:52
薬剤・疾患関連の情報収集の効率化で製薬企業に期待していることの最多は「ネット講演会のオンデマンド配信」――。製薬デジタルマーケティング支援会社のMCI DIGITALが実施した医師調査から示された。医師の約半数がオンデマンド配信の整備を求め、医師の年代が上がるほどニーズは高まり、60歳代以上では6割近くにのぼった。「オンデマンド配信」に次いでニーズが高かったのは「スマホなどでのウェブサイト閲覧時の利便性向上」で、特に若手医師ほどこのニーズが高かった。

文末の「関連ファイル」に、情報収集効率化で製薬企業に期待していることの調査結果の資料を掲載しました(会員のみダウンロードできます。14日間の無料トライアルはこちら)。

調査では、「医師の働き方改革の観点から、情報収集の効率化について製薬企業に期待していること」を複数回答可で聞いた。その結果、トップ3は「ネット講演会のオンデマンド配信」(49.7%)、「スマートフォン、iPad等のタブレット端末でのウェブサイト閲覧時の利便性向上」(33.2%)、「面談とメールによる情報提供の使い分け」(21.9%)――となった。4位が「訪問面談とオンライン面談による情報提供の使い分け」(19.9%)だった。

医師の年代別にみると、オンデマンド配信とスマホなどでのサイト閲覧時の利便性向上で、年代によるニーズの違いがみられた。オンデマンド配信を求めた医師は30歳代以下が43.1%、40歳代49.0%、50歳代51.9%、60歳代以上が58.4%――。スマホなどでのサイト閲覧時の利便性向上では、30歳代以下の若手医師が42.1%と突出して高く、40歳代34.6%、50歳代26.7%、60歳代以上26.6%――となった。

医師の働き方改革施行後でも薬剤・疾患関連情報の収集時間は「変わらない」との医師が7割にのぼるが、チャネル別ではネット講演会やネットサイトによる情報収集は増え、MRを通じた情報収集は「減る」と予想する声が多いとの調査結果もある(記事はこちら。今回の調査結果から、少なくともネット講演会ではオンデマンド配信、ネットサイトではスマホ閲覧時の最適化が求められていると分析できそうだ。

調査は、製薬企業のオウンドサイト(自社サイト)やその他医療関係企業サイトを閲覧している医師5129人(病院勤務医:3897人、開業医:1232人)を対象に実施した。調査時期は23年4月17日~28日。分析結果は、MCI DIGITALの「医師版マルチメディア白書2023年夏号」に掲載されている。

今回の情報収集の効率化で製薬企業に期待することの分析対象医師は、時間外労働規制に備えて勤務先で労働時間短縮計画が「策定され推進中」又は「計画策定中」と答えた医師2467人となる。年代別では30歳代以下705人、40歳代674人、50歳代663人、60歳代以上425人――。医師の働き方改革は2024年4月に施行され、勤務医の場合は原則、年間960時間とする上限規制が設けられる。
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