UCB フィンテプラでレノックス・ガストー症候群の適応追加を一変申請
公開日時 2023/06/28 04:48
ユーシービー(UCB)ジャパンは6月27日、抗てんかん薬・フィンテプラ(一般名:フェンフルラミン塩酸塩)について、レノックス・ガストー症候群に伴うてんかん発作の適応追加を一変申請したと発表した。同剤は厚労省から、レノックス・ガストー症候群に対する希少疾病用医薬品の指定を受けており、優先審査の対象となる。
レノックス・ガストー症候群は、幼少期に発症する難治性の重篤な発達性およびてんかん性脳症で、国内患者数は推定4300人とされる。多様な薬剤抵抗性のてんかん発作が現れ、神経発達、認知、運動機能の重篤な障害が特徴的な病態となる。レノックス・ガストー症候群の特徴的なてんかん症状には強直発作と脱力発作があり、全般強直代間発作などのけいれん発作も一般的に観察される。
同剤の主成分のフェンフルラミン塩酸塩は、セロトニンの放出作用及びセロトニン受容体作動薬として5-HT1D、5-HT2Aおよび5-HT2C受容体に対し特異的にアゴニスト活性を示す。またシグマ‐1受容体のポジティブモジュレーターとして作用し、発作を抑制する二重活性を有する。
同剤は2022年11月から、2歳以上のドラベ症候群に伴うてんかん発作の治療薬として、日本新薬から販売されている。日本新薬は同剤に関して19年3月にZogenix社(現UCB)と日本国内における独占的販売契約を締結しており、承認取得後は同契約に基づき、日本新薬が情報提供活動および販売を行っている。