AI用いたインフルエンザ診断補助製品「ノドカ」の承認了承 薬食審・プログラム医療機器調査会
公開日時 2022/03/11 04:49
厚生労働省の薬食審・プログラム医療機器調査会は3月9日、インフルエンザウイルス感染症の診断の補助に用いる内視鏡用テレスコープ「nodoca(ノドカ)」の承認を了承した。申請企業はアイリス。インフルエンザに感染した疑いのある患者を対象に、使用者が入力した問診情報と咽頭撮影用カメラにより撮影された咽頭画像の情報を併せてAI技術を用いて解析することで、インフルエンザに特徴的な所見や症状を検出し、診断を補助する。なお、同製品は解析結果のみで、確定診断を行う目的では使用できない。
近年、インフルエンザに固有の咽頭後壁リンパ濾胞の形状などの有無を確認することにより、発熱から12時間以内、最短で発症後1時間での早期診断が可能になっている。しかし、この診断は、経験のある医師による丹念な咽頭後壁の診察が必要にある。そこで、同社はAI技術を用いた咽頭部の画像解析により、インフルエンザに特徴的な所見を検出し、より低侵襲にインフルエンザの診断を補助することをコンセプトとして同製品を開発した。
なお、この日の調査会はCureAppの高血圧症治療アプリも審議し、承認することを了承した
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