22年度診療報酬改定 改定率はプラス0.43%で最終調整
公開日時 2021/12/19 20:40
政府は12月19日、2022年度診療報酬本体の改定率をプラス0.43%とする方向で最終調整に入った。12月22日に予定する鈴木俊一財務相と後藤茂之厚労相による事前大臣折衝で正式に決定する。
2021年度補正予算が過去最大規模(35兆9895億円)となるなかで、政府は国民負担を軽減する観点から、初期段階で実質的な診療報酬本体をマイナス0.3%台半ばの引き下げを提案するなど、マイナス改定への圧力を強める姿勢で臨んでいた。一方で、日本医師会など医療関係団体は、コロナ禍で医療機関の経営が悪化しているとして、「躊躇なくプラス改定」を後藤厚労相や与党議員に要請。これを受けた自民党厚生労働部会は、「診療報酬の大幅なプラス改定を行うこと」を2022年度予算編成の最重点項目として取りまとめるなど、理解を求めており、当初よりマイナス幅を大きく押し戻している。