ポータブルエコーの普及で変貌する在宅医療の概念
携帯型機器が切り拓く在宅医療の新たな地平
公開日時 2025/01/01 00:00
救急搬送や再入院の減少、医療費削減などで効果大高齢化がピークとなる2040年頃に向け、高齢患者の需要増に備えた医療提供体制の整備が喫緊の課題となっている。地域での在宅医療のさらなる拡充もその一つであるが、携帯型医療機器の開発・進展によって在宅医療そのものが大きく変わろうとしている。医療機器メーカー大手のGEヘルスケア・ジャパン株式会社が在宅医を対象に行った調査では、ポータブルエコーの活用によって「在宅医療のみで診療が完結」、「緊急搬送を必要としない」など在宅医療のレベルアップを示唆する回答で占められた。さらに、高齢者救急や再入院に関する負担軽減や医療費の大幅な節減などの効果も見込まれている。将来的には、医療機関での検査や治療の多くが自宅で行えるようになっても不思議ではない。同調査の結果などを...