GSK 重症気管支喘息治療薬ヌーカラ皮下注を新発売
公開日時 2016/06/08 03:50
グラクソ・スミスクラインは6月7日、抗インターロイキン-5(IL-5)抗体薬で重症気管支喘息に用いるヌーカラ皮下注用100mg(一般名:メポリズマブ(遺伝子組換え)を同日に新発売したと発表した。成人と12歳以上の小児が使用でき、1回100mgを4週間ごとに皮下投与する。中医協資料によると、薬価は1瓶17万5684円、1日薬価は6274円。ピーク時売上予測は9年後に143億円。
効能・効果は、「気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)」というもの。例えば高用量の吸入ステロイド薬、長期管理薬によっても増悪をきたす重症患者が適応となる。
ヌーカラは、喘息において重要な炎症細胞である好酸球の機能を調節する役割を果たすIL-5を標的とした初の生物学的製剤で、IL-5が好酸球の表面にあるIL-5受容体に結合することを阻害する。IL-5の結合を阻害することで血中、組織、喀痰に含まれる好酸球数を減少させる。
GSKのフィリップ・フォシェ社長は、ヌーカラの発売にあたり、「重症喘息で苦しむ患者に対して、他にはなかった新しい治療法を提供することが可能になった。今後より多くの喘息患者の生活の質を高められるよう、適切な情報提供に努めていく」とコメントした。