メルクセローノ 成長ホルモン製剤サイゼン皮下注を新発売 電子式注入器でアドヒアランス向上
公開日時 2013/09/11 03:53
メルクセローノは9月10日、遺伝子組換え型ヒト成長ホルモン製剤サイゼン皮下注射液12mg(一般名:ソマトロピン(遺伝子組換え))を9日から発売を始めたと発表した。同社が提供する電子式医薬品専用注入器イージーポッドを用いて在宅自己注射にて投与する。同社は溶解操作が必要なサイゼンの凍結乾燥製剤も販売しているが、皮下注製剤とイージーポッドの方がアドヒアランス向上が期待できることから、切り替えをすすめる。
適応症は骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症(GHD)。GHDは身長や家庭の所得水準によって医療費負担の公費補助が受けられる。
サイゼン皮下注は溶解操作が不要な液剤製剤で利便性が高い。さらに、イージーポッドは自動で針が脱着されるうえ、投与履歴も自動記録される唯一の電子的医薬品注入器。受診時にこの注入器を持参することで、医師も簡便に服薬状況を確認できる。
同社は、イージーポットについて、「子供の患者の自己注射においても安全かつ確実に投与及び投与管理ができる注射器」とし、「サイゼン12mgとイージーポッドはアドヒアランス向上のためのすべての要素を満たす」とコメントしている。治療のアドヒアランス遵守は成長ホルモン療法の効果を左右する最も重要な要素のひとつになっている。