KMバイオロジクスは2月６日、バイパス止血製剤「バイクロット配合静注用５mL／10ml」を発売した。同剤は現行品の「バククロット配合静注用」（液量2.5ml）の2倍量および4倍量規格の製剤。現行品の貯法が「10℃以下で凍結を避けて保存」であるのに対し、同剤は「30℃以下で凍結を避けて保存」となり、室温で保存できる。

同剤は、国内献血由来血漿を原料とした活性化第Ⅶ因子と第X因子を有効成分とするバイパス止血製剤。「血液凝固第Ⅶ因子または第Ⅸ因子に対するインヒビターを保有する患者の出血傾向の抑制」を効能効果とするもの。インヒビター保有先天性血友病および後天性血友病の止血管理に用いる。

KMバイオは同剤について、「患者ごとの必要投与量に応じ、適切な規格の組み合わせが可能となり、投与1回あたりの薬剤の溶解本数を減らすことができる」と訴求したほか、「患者が自宅で薬剤を室温保存できる」と強調した。なお、同剤はKMバイオが販売し、医療機関への情報提供・収集活動は日本血液製剤気候（JB）と共同で行う。