毎日の便通ない小学生 半数以上に 京都などで多く 大塚製薬
公開日時 2013/07/26 05:00
大塚製薬はこのほど、全国小学生の排便実態調査をまとめ、毎日の便通がない小学生が半数以上いることがわかった。便通との関係性が深いといわれる食物繊維の摂取では、便通が毎日ある子どもの母親の約4割、便通が毎日ない子どもの母親の6割以上が食物繊維の不足を感じていた。同調査を監修した松生クリニック(東京)の松生恒夫院長は、夏休みは学校給食がなく、栄養バランスが崩れがちになることから、食生活などでの対策の必要性を指摘している。
調査対象は小学校1年生~6年生の子どもを持つ母親で、有効回答数は4309人。子どもの人数ベースでは5474人。調査地域は全国。調査方法はインターネット。調査期間は3月20日~29日。
毎日の便通がない小学生(=便通がある日数が週7日未満)の割合は52.6%。地域別にみると、京都府(63.0%)、東京都(61.8%)、和歌山県(61.7%)、高知県(61.2%)、静岡県(60.6%)――の5都県で毎日の便通がない小学生の割合が6割を超えた。一方、大分県(40.6%)、埼玉県(41.2%)、島根県(41.9%)が、毎日の便通がない小学生の割合が低いトップ3県だった。
松生院長は、「大人ではおおよそ7割の人に便通が毎日あるが、子どもで毎日便通があるのはその3分の2ぐらいというのはあまりに少ない。明らかに子どもたちの腸内環境がおかしくなっていきている」とコメント。さらに、屋外と室内で10度以上の温度差があると急に便秘が増えるという。「真夏は便秘シーズン」と指摘したうえで、食物繊維を意識してとることと、熱中症に気を付けながら早朝の散歩や夕方の買い物に子どもを連れていくなど子どもの体を外の温度に常に触れさせる必要性を訴えた。