UMNとIHIの共同出資会社 世界最大級のバイオ医薬品工場竣工 培養槽は2万L級
公開日時 2013/05/10 05:00
UMNファーマとIHIが共同出資し設立したバイオ医薬品原薬製造会社UNIGEN(秋田県秋田市)は5月9日、岐阜県揖斐郡にバイオ医薬品工場が竣工したと発表した。培養槽は2万L級で、ワクチンなどバイオ薬の開発初期から大規模生産まで対応できるようになる。
UNIGEN岐阜工場は、延床面積1万4000m2に2万1000Lの培養槽を複数基有する鉄筋5階建てで、バキュロウィルスと昆虫細胞による組換えタンパク製造技術を用いる工場としては世界最大級という。
UMN ファーマ、UNIGENと、製造受託のアピの間で締結した「インフルエンザワクチンの製造工程に関する包括的業務提携」を機に建設を進めていたもの。UMNファーマがアステラス製薬と共同開発中の細胞培養インフルエンザワクチンも製造することになる。
なお、この3社はバイオ後続品受託製造事業でも協力関係にあり、この新工場を生かす。