診療報酬改定で知っておくべきトピックを、ミクス増刊号「医師と話せる診療報酬改定」（３月25日発売）から定期的に紹介するこのコーナー。第16回からは増える精神疾患対策。今回の診療報酬改定の柱となっている退院の支援が精神疾患対策でも見られることを解説する。

年単位も見られる精神疾患の入院。中医協の調査では、精神療養病棟入院料算定病院で退院支援部署の設置の有無による平均在院日数を比較したところ、設置なしが1138.7日に対し設置ありの場合は1062.5日と短いことが確認できた。そこで退院支援計画などを策定して退院支援することに対し加算を新設した。

退院調整加算（退院時）500点

算定するには、退院支援部署を設置し、専従の精神保健福祉士のほか、看護師、作業療法士、精神保健福祉士、社会福祉士、臨床心理技術者のいずれか１人が専従していることが必要。

一方で、地域に移行した患者が時間外でも適切な医療を受けられるよう、精神科救急医療体制に協力した場合の精神保健指定が算定できる点数を200点引き上げた。

「通院・在宅精算療法」（１日につき）700点

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