ビッグファーマの命運握る新興国市場 迫り来るタイムリミット まず中印市場に根を張れ
公開日時 2011/11/29 00:00
武田科学振興財団国際部長、MBA豊田繁チャンスは今「今、日本にある製薬企業にとって一番大切なことは何だろうか?」。私は「次元を超えたBRICSへの進出戦略を考えること」だと考える。理由は、25年前に武田薬品が米国売り上げ『ゼロ』の時に、故小西新兵衞会長が米国という市場へ出ていくことを英断し、数々の行動をしたことを学ばねばならないという強い思いがある。あれから25年。長谷川閑史社長はM&Aによる武田の変革を英断した。スイスのナイコメッド社を約1.1兆円を投じて買収に踏み切った。長谷川社長は11月4日の第2四半期決算の発表会見で、ナイコメッド社の強みについて、ロシア/CIS(独立国家共同体)やブラジル、中国などの新興国市場で、世界の平均市場の伸びを上回って成長していることなどを挙げ、新興...