GPhA GE使用促進超党派議員グループに期待感
公開日時 2011/05/18 04:00
米ジェネリック医薬品協会(GPhA)は5月12日、米連邦議会下院でジェネリック医薬品(GE)使用促進のために超党派議員グループが発足したことを受け、同グループが、現在GEが直面する問題解決に重要な役割を果たすことに期待するとの声明を発表した。
超党派グループを立ち上げたのは、Jo Ann Emerson下院議員(共和党、モンタナ州選出)とPeter Welch下院議員(民主党、バーモント州選出)。目的は、一般国民と議会メンバーに対して、GEの使用が米国の医療費削減に大きく貢献すること、また、米国人が期待する高品質の医療を(先発品と)同様に提供できることの認識を持ってもらうための教育活動を強化する。
GPhAは、超党派グループが、特にメディケア(公的高齢者保険)およびメディケード(公的低所得者向け保険)が現在、GEの使用が不十分で医療費節減に成功していないため、両制度でのGE使用促進をすべきこととFDAジェネリック医薬品部の予増額を訴えている点を支持するとしている。
メディケア・メディケード・サービス庁(CMMS)の推定では、メディケードにおいてGEの使用が2%増加すると13億ドル以上、5%増加すると33億ドル程度医療費が節減できると見ている。
GPhAは、現在、2000件のGEの申請が滞貨していることを指摘、そのなかには365件の初GEも含まれているとのMargaret Hamburg長官の発言を引用、審査の迅速化を暗に求めた。現在、米国では全処方せんの75%がGEで調剤されているが、医療費ベースでは22%に過ぎない。