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エーザイ ADC巡るBMSとの戦略的提携終結 単独でのグローバル開発・商業化目指す

公開日時 2024/07/02 04:51
エーザイは7月1日、抗体薬物複合体(ADC)・farletuzumab ecteribulin(FZEC、開発コード:MORAb-202)について、米ブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)との間で締結していたグローバルな共同開発・共同販促契約を終結したと発表した。BMS側からの申し出によるもので、「保有するポートフォリオに関する優先順位の見直し」が理由だという。契約終結に伴い、FZECの開発・商業化はエーザイが単独で進める。

両社の戦略的提携は2021年6月に締結。日本、米国、欧州などをコラボレーションテリトリーとして共同開発および共同商業化を行う内容だった。契約終結により、エーザイがBMSから研究開発費として受領した預り金2億米ドルのうち未使用分について、一部はBMSに返金し、残りはその他の収益として計上する。

FZECを巡っては、卵巣がん、腹膜がん、卵管がんを対象とした臨床第2試験(NCT05613088)と、非小細胞肺がんを対象とした臨床第2相試験(NCT05577715)がBMS主導で実施されている。2つの臨床試験は今後も完了までBMSが担い、結果の共有を受けたエーザイがその後の開発に生かしていくという。このほか、エーザイ主導による臨床第1/2相試験(NCT04300556)も進められている。

FZECはエーザイにとって初のADC。同社創製の葉酸受容体α(FRα)に対するヒト化Ig(免疫グロブリン)G1モノクローナル抗体ファルレツズマブに、同じく同社創製の抗がん剤エリブリンを化学結合させたもの。標的となる FRαが発現したがん細胞内に取り込まれた後にリンカーが酵素的に切断され、抗体からエリブリンが切り離されて抗腫瘍活性を示すと考えられる。非臨床試験においてはFRα陽性がん細胞の周囲の FRα陰性がん細胞に対しても抗腫瘍活性を示すバイスタンダー効果が確認されている。
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