GPhA 議会向けにGE使用環境整備の必要性訴える
公開日時 2016/02/04 03:50
米国ジェネリック医薬品協会(GPhA)のChip Davis理事長兼CEOは、2月1日、ワシントンDCで連邦議会関係者向けにジェネリック医薬品(GE)の一層の使用促進に向けた環境整備の必要性を訴える説明会を開催した。
Davis理事長兼CEOは、「保健福祉省(HHS)が1月最終週に発表したデータにより、エビデンスが、GEは米国が直面している薬剤費問題の重要部分ではなく節減を生み出すことを示したとの結論を我々は繰り返すことになる」と、政府データとGPhAの主張が一致したことを示した。議会関係者は医療費を節減する方法を模索する一方で、焦点は、競争を活発化させ価格を下げさせ、安全・有効・かつ手ごろな価格のGEへのアクセス拡大に絞られているとGEをめぐる最近の話題を説明した。
また、HHSのデータでもGE製品の3分の2は2014年には価格の下降を経験し、このことはGEが薬剤費節減に大きく貢献していることを改めて示していると報告した。最近のGPhAによるIMSヘルスの委託研究では、米国の処方せん発行数全体の88%を占め、2014年には医療費を2540億ドル節減したとされる。
しかし、Davis理事長兼CEOは、GEを取り巻く環境にはまだまだ解決すべき課題があると指摘、議会関係者に以下のようなGEの環境整備を求めた。
*FDAのリソースを充実させ、現在、3800件に達しているGEの申請滞貨を解消させる一方、現在、48カ月かかっている申請・承認のタイムラインを短縮させる。
*メディケア加入者での低所得者集団においてGEの使用を促進させる。これにより、10年間で177億ドルの節減が可能となる。
*コスト的に安価で安全・有効なバイオシミラーの規制枠について業界や規制者との協力を推し進める。バイオシミラーの使用により、440億ドルから2500億ドルが節減できる見込みだ。
Davis理事長兼CEOは、議会、政権、規制者など関係者とともにGE業界として患者アクセスの向上やコスト削減改善に取り組んでいくとの意欲を示した。