エーザイの事業会社「テオリア社」の取締役COOに坂田耕平・元バイエルクロップサイエンス社長が就任
公開日時 2024/07/02 04:48
エーザイのデジタル事業会社「テオリアテクノロジーズ(Theoria technologies)」は7月1日、元バイエルクロップサイエンス社長の坂田耕平氏が取締役COOに就任したと発表した。同日付で社外監査役に元ランサーズ取締役執行役員CFOの小沼志緒氏も就任した。経営体制強化について同社は、「経営執行体制ならびに経営監督体制の双方を強化し、認知症プラットフォームの構築を加速させる」と強調した。
テオリアテクノロジーズは23年9月にエーザイの100%子会社として設立され、今年4月から認知症エコシステムの実現を目指して事業を開始していた。同社の代表取締役CEOは内藤景介氏(エーザイ代表執行役専務COO兼チーフグロースオフィサー)。資本金3億5000万円で、資本準備金を含めて7億円をエーザイが全額出資した。
取締役COOに就任した坂田氏は、マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン出身で国内製薬メーカーの研究開発戦略立案・組織改革支援、大手飲料メーカーのM&A支援など国内外のプロジェクトに従事。2013年にバイエルクロップサイエンスに入社後、2016年にバイエルベトナム社の代表に就任。 2019年からはアジア太平洋地域の地域本社であるシンガポールを拠点に、デジタル農業の新規事業開発を手掛けるコーポレートベンチャービルディングチームを立ち上げ、中国、インド、ベトナム、フィリピン、日本などで社内ベンチャーのインキュベーションと事業拡大を推進した。
2022年からはバイエルクロップサイエンスの日本および韓国の事業責任者として、持続可能な農業を実現するための既存技術とデジタル技術を掛け合わせたソリューションの開発・普及に貢献。2024年7月より同社の取締役COOに就任した。
坂田取締役COOは、「先人たちが積み上げてきた研究成果を活かし、データサイエンスという新しいテクノロジーを用いてさらなる地平を切り拓くために、覚悟を持ってその使命に邁進する」と強調した。