新薬の処方増 研究会・講演会など医師コミュニティーの影響大きく
公開日時 2011/03/01 04:01
ミクス編集部がエムスリーの協力を得て実施した医師436人による意識調査では、医師が新薬の処方例数を増やすかどうかに、研究会・講演会や医師同士の口コミ情報といった“医師コミュニティー”の影響力が大きいことがわかった。MRによる情報の影響力は医師が1例目を処方するまでで大きい傾向が見られた。インターネット情報も1例目の処方前までがより有効との結果だった。
新薬に関して、医師の考える有益な情報源が1例目前後で変化した理由として、1例目を処方するまではMRなど様々な情報チャネルから製品特長などの情報を入手し、一度処方した後は、医師コミュニティーの中で自身の処方感が他の医師と同じかどうかを確認し、安心感を得たいとの表れと考えられる。本調査の詳細はミクス3月号Promotion面やミクスOnlineに掲載している。
また、Promotion面では、2010年に市場競争が激化したDPP-4阻害薬3成分4製品について、各社がどのようなディテールをしたかを分析。ジャヌビア(一般名:シタグリプチン、MSD)、グラクティブ(シタグリプチン、小野薬品)、エクア(ビルダグリプチン、ノバルティス)、ネシーナ(アログリプチン、武田薬品)の4製品とも情報提供の軸は「MR」や「研究会・講演会」だが、MSDとノバルティスの外資系企業では「インターネット」が3つ目の軸として機能していたことが明らかになった。