第46回米国癌治療学会(ASCO)
公開日時 2010/07/29 00:00
医学ライター/レポーター中西美荷注目集めた乳がんの局所療法局所療法負担軽減しつつ効果を維持センチネル陽性でも腋窩手術省略可能6月4日〜8日、米国イリノイ州シカゴのMcCormickPlaceにおいて、米国臨床腫瘍学会第46回年次集会が開催された。121カ国から参加した専門家2万6600人の24%が、「興味ある領域」として挙げた乳がん。もっとも注目を浴びたのは、実臨床を変える(“practice-changing”)可能性のある局所療法のエビデンスだった。「センチネルリンパ節(SLN)陽性でも、腋窩リンパ節郭清(ALND)の省略可能」。もちろんすべての患者ではない。臨床的にリンパ節転移陰性(触知不能)でステージIまたはII(T1-2N0M0)、乳房温存手術を行う患者に限ってのことである。しかし...