開発中のがんワクチン 第一三共が評価と交渉の優先権獲得 資本参加も
公開日時 2010/07/12 04:00
バイオベンチャーのイミュノフロンティア(本社:東京都中央区、谷口公嗣社長)は7月9日、同社が09年12月から国内でフェーズ1を始めた治療用がんワクチン「CHP-NY-ESO-1」についての独占的評価と交渉に関する契約を第一三共と締結したと発表した。将来的に業務提携などを検討する際、第一三共が優先的にこの開発品について評価し、交渉する権利を得た。併せて、第一三共はイミュノフロンティア社に資本参加した。
金額など契約の詳細は開示していない。同ワクチンについては、医薬基盤研究所の「医薬品・医療機器実用化研究支援事業」として食道がんの治験を実施中。7月中には、米国へIND(治験薬)申請を行うとしている。