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MSD 9価HPVワクチン・シルガード9 肛門癌、男性の尖圭コンジローマの予防の適応追加で一変申請

公開日時 2024/11/18 04:48
MSDは11月15日、9価のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン「シルガード9水性懸濁筋注シリンジ」について「肛門癌及びその前駆病変と、男性での尖圭コンジローマの予防」の適応を追加するなど製造販売承認事項一部変更承認申請を行った。現在、日本で男性に接種が可能なのは、4価HPVワクチン・ガーダシル水性懸濁筋注シリンジのみで、同剤が承認されれば、肛門がんと尖圭コンジローマの予防のための男性への接種が可能になる。また、女性についても新たに肛門がんの適応症が追加されることになるという。

シルガード9水性懸濁筋注シリンジ(一般名:組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来)について一変申請を行ったのは、▽9歳以上の男性への接種対象拡大と、9歳以上15歳未満の男性に対する2回接種の「用法及び用量」の追加、▽肛門癌及びその前駆病変と、男性での尖圭コンジローマの予防の適応追加-。

同社によると、同剤は2024年8月時点で、90以上の国・地域で女性だけでなく男性の適応も取得。24年10月時点で、70以上の国・地域で、期接種プログラム等を通して男女ともに接種が推奨されているという。同社は、「回の申請で日本も諸外国と同様の性別によらないHPVワクチン接種の環境が、より一層整うことが期待される」としている。

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