ヤクルト エルプラット、結腸がんの術後補助化学療法の適応を追加
公開日時 2009/08/21 04:00
ヤクルト本社は8月20日、抗がん剤「エルプラット注射用」(一般名:オキサリプラチン)について、結腸がんの術後補助化学療法の効能・効果を取得したと発表した。08年8月に適応追加申請を行っていた。
海外で実施されたMOSAIC試験などのデータを使用し申請していた。同試験は、術後の結腸がん(ステージ2~3)を対象に、従来の術後補助化学療法群(レボホリナートと5FU)の患者と、それにエルプラットを追加したFOLFOX療法群の患者で比較したもの。FOLFOX療法群が3年無病生存期間が統計的に有意に長かったとしている。
また同時に「エルプラット点滴静注用」の剤型追加も取得。既存薬は凍結乾燥製剤であるため、投与時に溶解する必要があるため医療関係者にとって煩雑であるなどの問題があった。海外でも凍結乾燥製剤から水溶製剤への切り替えが進んでいるという。