2023年 開発困難な疾患に「突破口」開けるか
RSウイルス予防、胆道がん、掌蹠膿疱症などで
公開日時 2023/01/01 00:00
ミクスパイプラインリスト2023年1月版では、これまで開発が難しいとされていた疾患や開発競争が盛んではなかった疾患において、複数の開発プロジェクトが開発後期にあることが確認できた。実用化困難とされてきたRS(呼吸器合胞体)ウイルスワクチンでグラクソ・スミスクラインが承認申請したほか、難治がんのひとつで治療選択肢が限られている胆道がん、ランダム化比較試験(RCT)のエビデンスが少なくガイドライン策定に至っていない掌蹠膿疱症――などで作用機序の異なる複数の新薬が申請中であったり、第3相臨床試験が行われている。今回、開発が進展した理由や臨床課題などを探った。初のRSVワクチン60歳以上を対象に申請中RSウイルスは生後2歳までにほとんどの人が感染するごく一般的なウイルスで、感染後に抗体が産生されるが...