武田薬品 前治療歴を有する転移性大腸がん治療薬・フルキンチニブを承認申請
公開日時 2023/10/02 04:49
武田薬品は9月29日、前治療歴を有する転移性大腸がん治療薬・フルキンチニブを承認申請したと発表した。フルキンチニブは、VEGFR1/2/3に対する選択性を有する経口チロシンキナーゼ阻害薬。標的以外の阻害を最小限に抑えることによりキナーゼ選択性を向上させ、忍容性を改善するように設計されている。
今回の申請は米国、欧州、日本、オーストラリアで実施された国際共同第3相試験(FRESCO-2試験)と、中国で実施された海外第3相試験(FRESCO試験)に基づく。
FRESCO-2試験およびFRESCO試験は、前治療歴を有する転移性大腸がん患者を対象に、フルキンチニブ+最良の支持療法(BSC)群とプラセボ+BSC群を比較検討した試験。いずれの試験も全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)について統計的に有意かつ臨床的に意義のある延長が認められた。フルキンチニブの忍容性は「良好であることが示された」としている。